話しているのに伝わらない時代──スタッフもお客様も離れる理由とは
- michio kobayashi
- 6月24日
- 読了時間: 3分
更新日:6月27日

【コミュニケーションは“スキル”として再定義すべき時代へ】
近年、人材不足や早期離職が顕在化し、組織運営とコミュニケーションの在り方が強く問われるようになっています。
美容業界も例外ではなく、お客様との関係性、そしてスタッフ間の相互理解についても、これまで通りでは立ちゆかなくなっているのが現状です。
【AIが進化するほど、“人”の役割はシビアになる】
集客サイトにAIで生成したスタイル写真を使ってしまう時代にあって、人の価値は「技術」や「センス」以上に、“伝え、感じ取る力”に移っています。
新規のお客様が定着しない、スタッフが不満を抱えながら働いている──こうした現象の裏には、本質的な関係性の構築がうまくいっていないという共通の課題が見え隠れします。
【矢印が“片方だけ”を向いていないか?】
多くの人が「話している」「聞いている」という自覚を持っています。
しかし実際には、その矢印が常に一方向であることが非常に多いのです。
相互理解のために発しているつもりが、実は“自分の言いたいことを話している”だけ。
聞いているつもりが、“自分の価値観でジャッジしているだけ”になっている。
このような認識のギャップが、ミスコミュニケーションの温床になっているのです。
【“伝わる”には、技術が要る】
コミュニケーションの本質は、以下の3点に集約されます:
言語化:自分の考えや意図を明瞭に表現する
共有:相手と背景・目的・方向性をすり合わせる
共感:相手の感じ方や立場を想像する姿勢
これらは感覚ではなく、「訓練によって身につける“技術”」です。
曖昧なまま「話しているから大丈夫」と思い込んでしまうことが、かえって信頼関係を遠ざけているケースも少なくありません。
【集客と人材育成は、一枚の地図の上にある】
新規集客や人材育成は、別々の問題として語られがちですが、実は同じ地図の上に存在しています。
スタッフが安心して働ける職場は、お客様にとっても信頼しやすい場になります。その逆も然りで、お客様との関係性が良好な店ほど、スタッフの働きがいも生まれます。
この相互作用の中核にあるのが、質の高いコミュニケーションなのです。
【“本当の意味で伝わる”を、仕組みの中に組み込む】
私たちは、こうしたコミュニケーションの歪みが、集客や定着、そして売上にまで影響することを数多く見てきました。
HOTBoostでは、単なる集客支援ではなく、“伝わり方”や“関係性の設計”にも注意を払っています。
仕組みや導線だけでなく、人と人の間にある“見えないズレ”まで意識して整えていく。
そうした丁寧な設計こそが、これからの美容業界にとって必要な“新しい武器”になると、私たちは考えています。
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