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リーダーに必要なのは“進化”と“本質”──高校野球の炎上から考える

更新日:8月18日

価値観のアップデートできてますか?
価値観のアップデートできてますか?

「誰が悪い」より、まずは問題の本質に迫る

高校野球のある出場辞退問題が、SNSやメディアで炎上しています。しかし、現時点で事実関係ははっきりしていません。にもかかわらず、「指導者が悪い」「対応がひどい」といった感情的な反応ばかりが目につきます。

情報が不完全な段階で過剰に反応し、糾弾し、吊し上げる――そこに見えるのは、問題を俯瞰し、構造的に捉えようとする力の欠如です。識者と呼ばれる方々の発信もひどいものが多いですね。

この構図自体が、いまの日本社会における“構造的な未熟さ”を象徴しているように感じます。


「古い体質」はなぜ残り続けるのか

ただ、この件を見るに、スポーツ団体の古い体質に目を向けざるを得ません。

私自身、体育会系出身ですが「気合と根性」「絶対服従」といった空気が本当に嫌でした。なぜ変わらないのか? それは、多くの指導者がその古い文化の中で成功体験を持ち、そこにアンカーが打たれ”正義"として残っているからです。

さらに、その価値観をアップデートしないまま指導者になり、次の世代へと伝えていく。こうして「変わらなさ」が再生産され続けてしまうのです。


組織の目的を見失っていないか?

指導の問題に見えて、実は組織そのものが「何のために存在するのか」「どんな価値を生むのか」という根本の問いを失っているケースが多く見受けられます。

形だけの伝統や成果主義が残り、価値観の問い直しがないまま運営されている。その未成熟さこそが、暴力やいじめといった問題の温床になります。


社会全体の“価値の更新”を

こうした構造は、スポーツの現場に限りません。企業や教育、地域社会にも同じ問題があります。

いま求められているのは、「目的はなにか?」という本質的な問いを持ち、それに応じて価値観を柔軟に更新していく力です。甲子園にいくことが目標でも、目的であってはならないのです。

「暴力はダメ」「体罰は許されない」という表層的な正しさだけを繰り返しても、本質は変わりません。構造や価値観の土台にこそ、目を向ける必要があるのです。

そして私たち一人ひとりが、自分自身の前提を見直し、小さなアップデートを続けていく。それが、社会をより健やかな方向に変えていく原動力になると信じています。

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