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そのロイヤル施策、実は“後付け”です。選定より先にやるべきこと。

間違っているロイヤルカスタマー施策
間違っているロイヤルカスタマー施策

はじめに

多くのサロンで行われているロイヤルカスタマー施策は、

ほぼ例外なく 「年間いくら使ってくれたか」 だけで選定されています。


正直に言います。

それだけでは、ロイヤル施策としては不十分です。


なぜならそれは

「結果を見て後から名前を付けているだけ」

だからです。


1. ロイヤルカスタマーは「作るもの」か「選ばれるもの」か


結論から言います。

ロイヤルカスタマーは 作ろうとして作れるものではありません


ただし、

選ばれやすい設計は、明確に存在します。


重要なのは

  • 全員をロイヤルにしようとしないこと

  • むしろ「選ばれない人が自然に離れる構造」を作ること


ロイヤル化とは、万人向けをやめる勇気 です。


2. 「年間金額」だけでの選定が危険な理由


多くのサロンが

  • 年間〇万円以上

  • 上位〇%


でロイヤルを区切ります。

ここで、決定的に抜けている視点があります。


必ず分けるべき2軸

  1. 来店回数が多い人

  2. 1回あたりの金額が高い人


たとえば

  • 年間10万円 

    └ 月1回1万円の人 

    └ 半年に1回5万円の人


この2人を同じ「ロイヤル」と呼ぶのは、施策設計としては雑すぎる

求めている価値も、刺さる還元も、維持の方法も、まったく違います。


3. 問題は「なぜそうなったか」を誰も説明できないこと


ここが一番致命的です。

多くのサロンは

  • なぜ頻繁に来るようになったのか

  • なぜ単価が上がったのか

これを 自分たちの言葉で説明できません。


理由はシンプル。

設計していないからです。


結果として

「気づいたらロイヤル客になっていた」

「たまたま相性が良かった」

──つまり なりゆき


その状態に対して

「ロイヤル向け施策」を後付けで打っても、再現性は生まれません。


4. 本当にやるべきは「ロイヤル化プロセス」の設計


ロイヤル施策で本当に必要なのは

選定基準ではなく、プロセス設計です。


考えるべきはここです。

  • どのタイミングで

  • どんな体験を与えると

  • 来店回数が増えるのか

  • 単価が上がるのか

  • 判断を任せてもらえるのか


これを意図して作っているか?

それとも結果を眺めているだけか?

ほとんどのサロンは後者です。


5. ロイヤル客ほど、実は「何も言わずに離れる」


ここは肝です。

ロイヤル客は

  • クレームを言いません

  • 不満を説明しません


理由は簡単。

わざわざ言うコストを払わないからです。


本当に怖いのは怒っている人ではなく、黙って来なくなる人


だからロイヤル施策は「満足度アンケート」ではなく

沈黙をどう拾うかの設計が必要になります。


6. LINE・DMは「囲い込み」ではない


ロイヤル向けLINEやDMで、よくある失敗があります。

  • 情報を送っているつもり

  • 実は“お店都合の連絡”


ロイヤルに必要なのは情報提供ではなく、関係維持

言い換えるなら「伝える」ではなく「確認する」。

・今の周期で無理はないか

・前回の仕上がりはどうだったか

・次を考えなくていい状態を作れているか


ここがズレると、一気に「うるさい店」になります。


7. 「また来ますね」を本気にしてはいけない理由


これは経験上、断言できます。

行動と感情は一致しません。


「また来ますね」は

社交辞令としては優秀ですが、KPIとしてはゴミです。


見るべきは

  • その場で次回が決まっているか

  • 帰宅後に考えなくて済む導線があるか


ロイヤル化は言葉ではなく、判断を減らす設計です。


8. 単価を上げても離れない人の共通点


最後に、ここが核心です。

ロイヤル客はお金で選んでいません。


彼らが支払っているのは

  • 判断コスト

  • 比較コスト

  • 失敗リスク


つまり「考えなくていい場所」になっているかどうか。

価格は結果であって、理由ではありません。


まとめ


ロイヤルカスタマー施策とは

  • 選定ではなく設計

  • 優遇ではなく構造

  • 結果ではなくプロセス

です。


そして一番多い失敗は

設計していないのに、再現性を求めていること。


ここを腹落ちさせるだけで、ロイヤル施策の精度は一段上がります。

ちゃんと向き合えば、

これは「売上施策」ではなく経営の安定装置になります。

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