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その囲い込み戦略、リピートに繋がってますか?

――アプリとLINEに潜む「収益圧迫」の落とし穴


それでは囲い込みできません
それでは囲い込みできません

最近、自社アプリやLINE公式アカウントを導入する美容室が増えています。ホットペッパー離れの第一歩として、「囲い込み」「自社完結の予約システム」を目指す。その方向性は間違いではありません。

しかし──その戦略、本当に「お客様のリピート動機」に合っているのでしょうか?


リピートの本質は「お得」じゃない

サロンが自社アプリやLINEを使う理由は、多くの場合、次のようなものです。

  • 予約を自社経由にしたい

  • クーポンなどで囲い込みたい

  • ホットペッパーを脱却したい

でもここで立ち止まって考えてほしいのが、お客様が「なぜ」リピートするのか?という根本の問いです。

特にスーパーやよく行く飲食店では、ポイントや特典が“繰り返し使える”という意味で大きな魅力になります。利用頻度が高いため、「少しでもお得に」「毎回特典がある」という仕組みが非常に有効なのです。

けれど、美容室の来店頻度は平均して3~4ヶ月に1回。その中で、「次もここに来たい」と思わせる理由は何か?

それは、価格やポイントではなく、「仕上がりの満足度」「サロンの雰囲気」「接客の心地よさ」です。


「アプリを使う理由」を勘違いすると、逆に収益を圧迫する

自社アプリやLINEは便利な反面、クーポンを出し続けたり、特典を常設にしたりすることで、適正価格でリピートしてもらえるチャンスを失っているケースが少なくありません。

  • 「LINE登録で次回500円引き」

  • 「アプリ予約なら毎回10%オフ」

これらを毎回、無条件で提供することで、リピートしてくれるお客様からの収益機会が目減りしている可能性があるのです。

そもそもお客様は、アプリやLINEを入れたいのではなく、「次もあのサロンに行きたい」という理由が欲しいのです。

また、お客様が汎用性のあるポイントを得る機会を奪うこともデメリットになる場合もあります。


口コミが増えない理由、実はLINE戦略かも?

最近では、ホットペッパーの口コミが増えにくい仕組みをとるサロンも見られます。自社予約を推進するあまり、ホットペッパー経由の予約が減ると、結果的に口コミが集まらず、評価が上がらず、新規集客にブレーキがかかるという事態にも。

リピートの仕組みを強化することが、新規集客の足を引っ張るという、皮肉な構造が生まれているのです。


最後に:戦略を“線”で考えられているか?

  • アプリで囲い込む

  • LINEで直接連絡する

  • ポイントで特典をつける

どれも悪い施策ではありません。けれど、それぞれが「点」でバラバラに設計されていたら意味がないのです。

大切なのは、お客様がどんな理由でリピートするのかを踏まえ、ストーリー(ジャーニー)を描けているかどうか。

一時的な「囲い込み」ではなく、適正価格でもリピートされる仕組み口コミが自然と増える流れを、戦略的に設計することが鍵です。


✅ まとめ:お得に頼るより、「また来たい」の理由をつくる

  • お客様は「お得」だけではリピートしない

  • 自社アプリやLINEは、適正価格での再来を阻害しているかもしれない

  • スーパーと美容室では、リピートの動機が違う

  • 価格よりも「仕上がり」「空気感」「接客」が判断軸になる

  • 点の施策ではなく、線で戦略を描くことが重要

囲い込み=価格を下げることではありません。囲い込み=「この店が好き」「また行きたい」と思わせる全体体験です。

あなたのサロンの「また来たい理由」、ちゃんと設計できていますか?


私たちは、単なる集客システムではなく、お客様の体験価値に基づいた提案を行っています。

「また来たい」をつくる仕組みづくり、それが私たちの強みです。

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