中価格帯サロンで新規流入が鈍化──いま起きている変化を正しく捉える
- michio kobayashi
- 2025年11月17日
- 読了時間: 3分

ここ数か月、中価格帯(8,000〜12,000円)の美容室で、新規流入の減少が目立ち始めています。
夏から秋にかけては、15〜20%ほど落ち込んだ地域もあり、再び値下げに踏み切るサロンが増えているのが現状です。
カット+カラーで7,000円を切るメニューが再び拡大し、中価格帯の優位性は揺らぎつつあります。
ただ、これは単に「景気が悪いから」でも「集客力が落ちたから」でもありません。中価格帯が抱えてきた構造的な課題が、いま表面に出始めていると見るべきです。
似たメニューが増え、“差”が見えにくくなった
髪質改善や縮毛矯正は、かつて強い集客エンジンでした。
しかし現在は、多くのサロンが同様のメニューを提供しており、写真・価格・訴求の表現まで似通った状態になっています。
結果として、ユーザーからは「どこも大きく違わない」という印象になり、少ない顧客×高単価で回すモデルは、ちょっとした需要の揺れで崩れやすい構造に変わってきました。
中価格帯が厳しくなる理由は、この“差の消失”にもあります。
選ばれる理由は、とてもシンプルになった
今、ユーザーがサロンを選ぶ理由は驚くほど単純です。
① 自宅・職場から近い
② 価格に納得がある
③ 口コミ(返信含む)が良い
この3つが揃っていれば、ある程度の新規は確保できます。
逆に言えば、この3つが弱ければ、どれだけSNSを更新しても、どれだけ綺麗な写真を載せても、クリックすらされない時代になりました。
そして、この“近さ × 価格 × 口コミ”こそが、これからの中価格帯サロンにおける最重要ポイントです。
SNSは“決め手”にはならない。けれど、必要ではある
もうひとつ押さえておくべき点があります。
それは、SNS検索をきっかけにサロンを決める人は、全体の5%にも満たないという事実です。
Instagramを見る人は多くても、「ここに行こう」と決めている理由は別にあります。
では、SNSは不要なのか。そうではありません。
集客サイトだけでは伝わらない、
・世界観
・スタイルの方向性
・口コミの裏づけ
といった要素を“補完”する役割があるからです。
決め手にはならないが、後押しにはなる。ここを正しく理解しておく必要があります。
必要なのは「単価戦略」ではなく、「構造戦略」
単価を上げて、少人数で回す戦略は、中価格帯においては不安定になりやすい。
これからは、どんな構造で売上をつくるのかを明確にする必要があります。
・どの導線を太くするか
・口コミをどう積み上げるか
・集客サイトとSNSをどう役割分担させるか
・どの顧客層を軸にするか
こうした“売上の設計図”を描けているサロンは、新規が落ちても、売上が大きく崩れません。
まとめ──変化を捉える力が、次を決める
今回の新規流入の減少は、一時的な波ではなく、構造変化の入口にも見えます。
だからこそ、今のうちに“何を整え、何を捨てるか”を考えることが重要です。
自分のサロンがこの変化をどう捉え、どんな導線を設計すべきなのか。
その判断が、半年後、1年後の姿を大きく変えます。
もし整理がつかないと感じたら、どうぞ一度ご相談ください。
状況に合わせて、無理のない“持続型の集客構造”をご提案します。



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